ファントムスタディ

X線ガイド下インターベンション時の頭頸部被曝低減を目的とした新規甲状腺カラーの評価。

Larsson M, Apell P, Jonasson P, Lundh C. Gothenburg Sweden. ポスター発表(LINCミーティング、ライプチヒ、ドイツ、2020年)。

放射線ガイド下インターベンションにおける新規放射線防護装置の評価。

Larsson, M.E., Jonasson, P.I., Apell, P.S. et al. 放射線ガイド下インターベンションにおける新規放射線防護装置の評価。 CVIR Endovasc 7, 18 (2024). https://doi.org/10.1186/s42155-024-00430-0

方法

Texray HeadPeaceとMindPeaceは、臨床介入中の頭頸部への放射線被曝を低減するために評価された。 標準的な甲状腺カラーと天井に取り付けられた鉛ガラスシールドが比較対象として用いられた。

結果

TLDの予備データでは、MindPeace(拡張甲状腺カラー)が喉、顎、耳のスライスにおける放射線を低減することが示された(A、B、C)。 MindPeaceを使った遮蔽効果は、脳と頭蓋骨のスライスでも見られた(D、E)。 標準的な甲状腺カラーでは、喉のスライスでのみ減少が見られた。 (A)と顎のスライスの一部 (B). HeadPeaceは、ファントム頭部を覆う深さ2cmまでの頭蓋骨スライス(E)で遮蔽効果を示した。

結論

最適な放射線防護のためには、作業者の頭部全体を散乱放射線から保護する装置を使用すべきである。 しかし、臨床の現場では、これが必ずしも可能とは限らない。 さらに、特に放射線防護が最も重要と思われる複雑な症例では、リードグラスの最適な配置が常に達成できるとは限らない。 HeadPeaceとMindPeaceは補完的な保護を提供する。